平成29年度 東北公済病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 318 137 449 1060 1481 1280 1625 1282 968 220
平成29年度に当院を退院された患者さんの平均年齢は55.5歳でした。昨年度は54.7歳、一昨年度は53.8歳でしたので僅かながらも年々上がっております。
 年齢区分別では60歳代の患者さんが1,625名と一番多い数となっておりますが、30歳代から40歳代の患者さんが他の医療機関と比較すると多く入院されています。その理由として、外科(乳腺外科)や産科・婦人科の患者さんが当院で多く入院されていることが大きな理由です。帝王切開分娩を始めこれらの診療科を受診される患者さんはこれくらいの年代の方から多くなるために特徴的な構成となっております。そういった理由から、男女比では約3:7と女性の患者さんが多く入院されています。
 女性の患者さんが多いことから、当院ではⅠ号館の6階以上を女性専用病棟としております。入院される診療科によっては、女性専用病棟をご利用できない場合もございますのであらかじめご了解ください。
 これから地域の皆さんを支える医療を行なっていくために回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟を開設しております。急性期病棟も当然ありますので、ご高齢の患者さんに対しても急性期から回復期までの必要な医療を提供する環境が整っております。
 当院は、今後迎える高齢化社会においても、どのライフステージにも提供できる医療をもって、地域の皆さんの生活の質(QOL)を維持していこうと考えております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸良性腫瘍 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 186 3.40 2.68 0.0% 63.88
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術等なし 57 15.67 12.23 14.0% 73.05
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術等なし 52 4.88 5.50 0.0% 50.60
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 46 24.85 20.83 15.2% 83.85
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術等なし 45 12.76 12.34 4.4% 76.96
 当科の特徴は、消化器内科、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、透析患者を含む腎疾患を中心に診療を行っております。また複合的な疾患を抱えた高齢者の肺炎などを中心とした感染症の治療も行っており、入院患者の多くを占めております。その他腹痛、下痢、発熱などの症状で緊急入院となる方も多く、若年者から高齢者まで幅広く対応しております。
 平成28年4月より維持透析を開始後、透析患者の感染症等による入院や、保存期腎不全患者の入院も増加しております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 出生時体重2500g以上の新生児入院_手術等なし 125 5.89 6.18 0.0% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 53 5.83 5.94 0.0% 0.96
140010x299x0xx 出生時体重1500g以上2500g未満の新生児入院_手術等なし 26 14.92 11.49 0.0% 0.00
0400801199x00x 15歳未満の肺炎等_手術等なし 13 4.62 5.70 0.0% 3.38
030270xxxxxxxx 上気道炎 11 4.27 4.84 0.0% 0.73
 当院母子センターは年間出産件数が約1300例と多く、母乳育児を支援し、WHOから赤ちゃんにやさしい病院(baby friendly hospital:BFH)の認定を受けています。
 小児科は、平成19年7月から小児新生児科と小児科に役割を分け、出産前から産科と協働し、新生児管理を小児新生児科が行い、赤ちゃんの後遺症無き生存(intact survival)を目指しています。出産件数の約3割の新生児を小児新生児科で治療しており、新生児黄疸や適応障害の児が多く、近年出産件数の増加、及び高齢出産件数の増加に伴い、早産児・低出生体重児の割合が増加傾向にあります。
 小児科は、当院出生の新生児、乳幼児の呼吸器・消化器感染症など急性疾患を中心に診療しています。気管支炎、肺炎などの入院に際しては急性呼吸器疾患パスを使用し、平均在院日数は4~5日ですが、3ケ月未満、特に1ヶ月未満のRSウイルス細気管支炎・肺炎の児は、気道閉塞や低酸素血症、無気肺を起こすリスクが高く、平均在院日数が7日~10日に延びています。
 小児科専門外来は小児心臓外来、発育発達外来を設けており、先天性心疾患児のフォロー、川崎病児の入院治療・外来フォロ-や早産・低出生体重児のフォロー、抗RSウイルス薬予防注射(10月~3月)、SGA低身長症児の成長ホルモン治療を行っています。
消化器一般外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 15歳以上の鼠径ヘルニア ヘルニア手術あり 53 4.34 5.15 0.0% 66.53
060335xx02000x 胆のう炎、胆のうポリープなどに対する腹腔鏡下胆のう摘出術等 34 7.97 7.40 0.0% 61.06
060330xx02xxxx 胆のう結石などに対する腹腔鏡下胆のう摘出術等 27 7.07 6.64 0.0% 59.33
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節に対する手術あり 25 6.52 7.78 0.0% 53.92
060160x002xxxx 15歳以上の鼠径ヘルニア 腹腔鏡によるヘルニア手術あり 21 5.05 4.85 0.0% 67.86
 平成29年度、消化器一般外科で扱ったDPCコードは83種類でした。

 そのトップ5は表示した通りで、消化器疾患が多くを占めますが甲状腺疾患に対する治療も例年通り行なわれています。

 近年の当科は、消化器外科領域手術の低侵襲化と効率化に取り組んでおります。
 具体的には、腹腔鏡手術の適応拡大と定型化を進めること、治療の知見と技術を常に刷新することで、特に悪性腫瘍の治療効率を改善することです。
 腹腔鏡手術の更なる推進を図るべく平成30年7月1日に腹腔鏡手術センターを立ち上げました。井上消化器外科部長をセンター長として精力的に活動してまいります。

 今後も地域医療の一翼を担う消化器外科・一般外科として、住民の皆様のお役に立てますようスタッフ一同真摯に取り組んでまいります。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍_化学療法あり(ハーセプチン注射用60など)_手術なし 844 1.50 4.42 0.0% 56.79
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍_化学療法あり(FEC療法など)_手術なし 630 2.13 4.49 0.0% 54.20
090010xx01x3xx 乳房の悪性腫瘍_リンパ節郭清を伴う乳房部分切除術などの手術あり_化学療法あり(内服薬など) 207 15.07 17.58 0.5% 57.09
090010xx99x7xx 乳房の悪性腫瘍_化学療法あり(アバスチン点滴静注用)_手術なし 196 1.84 8.82 0.0% 57.19
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍_リンパ節郭清を伴う乳房部分切除術などの手術あり_化学療法なし 106 14.07 11.45 0.9% 56.63
 乳腺外科は乳癌の手術治療を中心に診療を行っています。多くの患者さんの手術を手掛けており年間500名近くの方に手術を実施しております。DPCコード上位2つには化学療法が入っています。これは,手術に関連して,手術前や手術後に化学療法(抗がん剤治療やハーセプチン投与)を,入院で行ったものです。抗がん剤治療は,標準的にはお一人患者さんに8回,ハーセプチン治療は同じく18回行うのが標準的で,延べの入院回数が表の症例数となっているため,手術数をはるかに上回る数字になっています。手術については,別の項目で解説しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍_組織拡張器による乳房再建手術などの手術あり 82 6.67 8.02 0.0% 50.46
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍_自家遊離複合組織移植術などの手術あり 25 16.56 5.96 0.0% 50.92
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍_乳房切除後の動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた二次的に行う乳房再建術あり 15 13.40 16.72 0.0% 44.27
110280xx02x00x 慢性腎不全_内シャント設置術あり - - - - -
070520xx97xxxx 上下肢リンパ浮腫_リンパ管吻合術あり - - - - -
 当院形成外科の最大の特徴は、乳腺治療・再建センターとして外科と共同し、患者さんの治療に取り組んでいることです。組織拡張器を用いた人工乳房(シリコンインプラント)や、下腹部、または背部の自家組織による乳房再建手術がもっとも多く、当家における専門分野となっています。また、 上記の術式名では明らかになりませんが、当院では遊離腹部穿通枝皮弁や、遊離浅下腹壁動脈皮弁という改良された手術法で再建を行っています。これらは筋肉を全く採取しないため、、身体の負担や合併症が少なく、回復も早いとされています。このほか、脂肪注入による乳房再建術や乳頭乳輪再建術など、年間200件を超える乳房再建関連手術を行っています。最近は、リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術や、内シャント造設術の症例数が増加し、顕微鏡手術に特化していることも特徴となっています。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 脊椎脊髄を除く骨軟部の良性腫瘍_四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術などの手術あり 78 6.32 5.80 0.0% 41.72
070041xx01x0xx 脊髄を除く軟部の悪性腫瘍_四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術などの手術あり 53 9.83 19.70 0.0% 52.83
070085xx97xxxx 変形性足関節症などの滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症に対する関節固定術などの手術あり 43 12.16 13.94 0.0% 36.67
070041xx99x0xx 脊髄を除く軟部の悪性腫瘍_手術なし 39 17.38 8.03 0.0% 62.33
070085xx99xxxx 変形性足関節症などの滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症_手術なし 25 46.60 13.17 0.0% 60.68
 脊椎・脊髄を除く良性・悪性の骨軟部腫瘍の手術を積極的に行っており、クリティカルパスも完備していて患者さんに一貫した説明、治療、支援を行えるよう努めています。腫瘍は身体のあらゆる部位に発生しうるのですが、当科のように多くの患者さんの診療を行っていると同じような部位、疾患の患者さんがいらっしゃるためその経験をいかして治療を行うことができます。
 当科ではまた、スポーツ障害に起因した腱鞘炎、軟骨損傷などや外反母趾をはじめとして足趾の変形に対する手術も多く手掛けています。この分野は近年進歩が著しく、最新の治療法を取り入れたり、また自分たちで考えた治療法を学会などで発表して全国の専門医と情報交換を行っています。
 今年度、最新の腰椎・大腿部の骨密度測定器を導入しましたので、今後は骨粗鬆症の検査、治療にも一層力を入れていきます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 無呼吸検査あり 47 2.00 2.07 0.0% 57.94
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患_心臓カテーテル検査等あり 42 3.60 3.03 0.0% 68.67
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患_心臓カテーテル手術あり 24 6.75 4.62 0.0% 68.13
050130xx99000x 心不全_手術等なし 21 23.43 17.71 0.0% 81.76
050210xx97000x 徐脈性不整脈_ペースメーカー移植、交換術あり 17 13.82 11.21 0.0% 74.41
 現在日本人の二大死因は、悪性新生物(いわゆる癌)、動脈硬化性疾患(心臓病、脳卒中など)で、それぞれ、約30%を占めています。動脈硬化性疾患は、高血圧、肥満などの生活習慣病に起因することが多く、当院循環器内科では、これら生活習慣病の早期発見、治療により生死に関わる心臓病を予防すると同時に、ひとたび発症してしまった狭心症、心筋梗塞、さらには、不整脈疾患に対しては、カテーテル治療、ペースメーカー植え込みなどの先進的な治療を行っています。当科入院患者数で上位をしめるものは、狭心症に対する診断カテーテル患者、カテーテル治療患者、心不全治療のための入院、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み患者などです。冠動脈疾患のカテーテル検査は3日間、ステント植え込みなどの治療は4日間、不整脈疾患に対するペースメーカー植え込みは一週間弱の入院期間で行っております。
 また、最近社会的にも話題となっている夜間の睡眠時無呼吸症候群も、心臓病と密接に関係しているため、一泊入院で検査を行い、外来で持続陽圧呼吸療法を行うなど、積極的に取り組んでおります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx99x20x 膀胱腫瘍_化学療法あり_手術なし 117 2.13 11.31 0.0% 74.33
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍_前立腺針生検検査あり 43 2.21 2.67 0.0% 67.23
110070xx02020x 膀胱腫瘍_経尿道的手術などあり_入院中化学療法あり 35 4.57 7.64 0.0% 74.60
11012xxx020x0x 上部尿路結石_経尿道的尿路結石除去術などの手術あり 20 7.10 5.75 0.0% 63.85
110320xx99xxxx 腎盂・尿管がん等による腎機能低下_手術なし 18 2.22 9.62 0.0% 74.83
 平成29年度はDPCコードと呼ばれる疾病等の種類で36種類を取り扱いました。
 一番患者さんの数が多い「膀胱腫瘍_化学療法あり_手術なし」は、高悪性度の膀胱がんに対する再発予防目的のBCG膀胱内注入療法です。導入療法として週1回x6回を目標として1泊入院のクリニカルパスで行っています。平均年齢74歳と高齢患者が多いですが1泊入院にて安全に施行することが出来ています。
 二番目に多いのは、前立腺癌の診断に必須の検査である、前立腺針生検です。当科では針生検の適応に関して血液検査(PSA)の結果だけではなくMRIによる画像検査も併用し、不要な生検の回避とがん検出率の向上に努めています。三番目に多いのは、表在性膀胱がんに対する内視鏡手術です。術後の浮遊がん細胞による再発を予防する目的で、患者さんの状態に応じて手術翌日の抗がん剤膀胱注入療法を採用しています。こちらは、4日入院のクリニカルパスで運用しています。四番目は腎尿管結石に対する経尿道的結石破砕手術の入院です。基本的には5日入院のクリニカルパスで運用していますが、月曜日に手術の場合は7日間の入院になります。五番目は腎機能低下例に対する入院での造影CT検査入院です。当院では腎機能低下例に対する造影CT検査の際は腎機能保護の観点から、造影剤投与前後6時間の補液を行うことが定められています。そのため、腎機能低下例については1泊入院での造影CT検査を行っています。
 今回の公開データでは上位5位以内に入りませんでしたが、当院では骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱)の手術にも力を入れています。東北地方では骨盤臓器脱の治療が可能な施設が少ないため、当科では今後ますます充実させていく予定です。
産科・婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常_帝王切開術など手術あり 170 9.98 9.75 0.0% 34.42
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍_腹腔鏡下腟式子宮筋腫摘出(核出)術など手術あり 119 8.18 6.28 0.0% 41.34
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍_子宮筋腫摘出(核出)術(腹式、膣式)など手術あり 103 13.13 9.91 0.0% 45.30
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍_腹腔鏡下子宮附属器腫瘍摘出術あり 103 7.87 6.37 0.0% 40.00
12002xxx02x0xx 子宮頸部異形成等_子宮頸部(腟部)切除術あり 74 4.01 3.25 0.0% 41.16
 一番患者数の多い「胎児及び胎児付属物の異常_帝王切開術など手術あり」は胎児の逆子など自然分娩での分娩が困難な場合に帝王切開による分娩を行う患者さんなどが該当します。当院の平成28年度の分娩数は約1,300件と多く、必然的に自然分娩が不可能な症例も増え帝王切開が上位にランクされています。上記件数は選択的帝王切開の件数であり、分娩途中に緊急に帝王切開に切り替わった症例は他に80例ほど存在します。二番目及び三番目に多いのは子宮筋腫、腺筋症といった「子宮の良性腫瘍」に手術を行った症例数で、腹腔鏡、子宮鏡手術が119例、開腹手術が103例でした。昨年度は腹腔鏡、子宮鏡手術の方が三番目でしたので逆転したことになります。当院では病状、背景、希望等を考慮し患者さんにとって最適な方法を選択しておりますが、腹腔鏡、子宮鏡を用いた手術は平均在院日数も8.18日と開腹手術の場合の14.10日(膣式手術の方と合わせた平均在院日数は13.13日)と比べて短い入院期間で帰宅することが可能となっております。この他子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌といった悪性疾患に対する手術、治療も積極的に取り組んでいます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体疾患_片眼手術あり 388 2.15 2.85 0.0% 73.23
020200xx9710xx 黄斑、後極変性_手術あり 水晶体再建術同時手術あり 119 4.97 7.31 0.0% 69.97
020200xx9700xx 黄斑、後極変性_手術あり 水晶体再建術同時手術なし 19 5.00 7.38 0.0% 72.53
020250xx97xxxx 結膜弛緩症などの結膜の障害_手術あり 17 2.12 3.30 0.0% 73.82
020240xx97xxx0 硝子体疾患_片眼手術あり - - - - -
 当科で行っている網膜硝子体手術は、黄斑前膜を主な対象疾患としており、東北大学病院眼科と密接な医療連携を遂行し実施しています。硝子体手術では、低侵襲な小切開手術を行っており、短期間入院、早期の社会復帰が可能となっております。また、常に涙が出てきたり、ドライアイ症状が悪化する原因となる結膜弛緩症や、視機能に影響が及んできた初発翼状片に対する、結膜手術もそれぞれ1泊の短期入院で行っております。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 163 8.88 7.23 0.0% 52.10
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 65 9.49 8.01 0.0% 23.25
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎_手術などなし 52 6.60 5.48 1.9% 36.08
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症 40 9.00 6.83 0.0% 38.53
030390xx99xxxx 顔面神経障害_手術なし 31 9.77 9.45 0.0% 49.90
 当院は鼻副鼻腔疾患で手術が必要な方、急性扁桃炎などの急性炎症疾患で入院治療が必要な方、顔面神経麻痺で入院によるステロイド治療が必要な方などを中心に、入院診療を行っております。特に、慢性副鼻腔炎の患者さんが163名と多く、ほとんどの方が手術目的に入院されております。患者さんの年齢は、50歳代、60歳代の方が多いですが、10歳代から80歳代の方までと幅広い年齢層の方が手術を受けられております。
 三番目に多い「扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎」の患者さんの多くは、地域のクリニックから入院治療が必要としてご紹介いただいております。当院で入院治療を行った後、退院後の治療は再び地域のクリニックの先生のもとで通院治療をいただいております。患者さんの平均年齢は36.08歳とあるように、20歳代、30歳代と比較的若い方が多く入院されております。全国の平均在院日数に対して多少長い傾向となっておりますが、極端に長いわけではありません。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折_手術等なし 14 70.43 15.22 7.1% 76.07
160690xx99xx0x 胸・腰髄損傷を含む胸椎、腰椎以下の骨折損傷_手術等なし - - - - -
010060x0990000 脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満の脳梗塞_手術等なし - - - - -
010069xx99000x 脳卒中後遺症_手術等なし - - - - -
07040xxx99xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症_手術なし - - - - -
 リハビリテーション科でみる主な疾患は、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、大たい骨骨折などの外傷です。
 当院の特徴としてはリハビリテーション専門医が常勤で最先端のリハビリテーションが行えること。また総合病院でもありますので合併症による転院が必要な方でも院内で治療が可能で患者さん及びご家族の負担が少ないこと。透析施設もあるため透析も必要な方でもリハビリテーションを行えることです。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 - - - - 12 1 7
大腸癌 - 13 22 22 - 43 1 7
乳癌 823 605 163 39 - 669 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - 26 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※ 症例数が10件以下の場合「-」で表示しております。
● 日本で患者数の多い5つの癌を病期(Stage)別に集計したものです。
● 病期(Stage)とはがんの進み具合を表すもので、以下の3つの項目により決定します。
 1.がんの大きさや進展度がどの程度か
 2.リンパ節転移があるか
 3.他の臓器への転移があるか
● 患者数は延患者数を集計したものです。
  ⇒ 一連の治療期間に入退院を繰り返すなどを行った場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者としています。

【解説文】
初発5大癌分類別並びに再発患者数は、平成29年度中に東北公済病院を退院した患者さんを現在日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(ステージ)ごとの症例数を集計したものです。がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。
当院の初発の5大癌の合計(再発除く)は胃癌12件、大腸癌57件、乳癌1,630、肺癌10件未満、肝癌26件となっており、乳癌の件数が最も多くなっています。
東北公済病院は、「地域がん登録病院」として、幅広いがんを積極的に診療しており、外科的手術、内視鏡による手術、化学療法等を行っており、また、がん性疼痛緩和指導・がん患者指導・がん患者リハビリテーション等多くの施設基準を有しており、どの癌においても幅広いStageの患者を診る事ができます。また、再発となった患者の診療も行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - 12.25 85.00
重症 - 16.00 92.00
超重症 - 10.20 78.80
不明 - - -
※ 患者数が10件以下の場合「-」で表示しております。
● 市中肺炎とは日常生活を送っている人が、病院・診療所以外の場所で感染し、発病した肺炎のことです。高齢者では症状がはっきりしない場合もあり、できるだけ早期に適切な抗菌薬を適切な量と期間で投与する必要があります。
● 市中肺炎の重症度は以下のA-DROPシステムによりいくつの項目が当てはまるかで判定します。
  1.男性70歳以上、女性75歳以上
  2.BUN(尿素窒素)21mg/dl以上または脱水あり
  3.SpO2(血中酸素飽和度)90%以下
  4.意識障害(肺炎による)
  5.収縮期血圧90mmHg以下
● 最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、気管支炎・急性細気管支炎で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18で始まるものに限定しています。
● インフルエンザ等、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎も除外しています。

【解説文】
成人市中肺炎の重症度別患者数等は、平成29年度中に東北公済病院を退院した患者さんより、成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。 表記の補足としまして、市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を言います。また、重症度0は軽症を表し重症度5は超重症と5段階表示しております。なお超重症の場合は特に集中的な治療を要します。
肺炎で入院するのは、高齢者が多くなっていますが、年齢が上がるほど重症度が高くなる傾向にあります。肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、⼼疾患についで国⺠の死亡原因の上位に位置する疾患です。肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患のひとつと言えます。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 12 25.08 78.08 1.67%
その他 33 68.18 76.58 8.33%
※患者数が10件以下の場合「-」で表示しております。
● 脳梗塞とは脳の血管が詰まることにより、脳組織が壊死してしまう病気で、脳卒中死亡の約25%を占めています。
● 表にある傷病名は脳梗塞を病型別に分類したものです。
● 最も医療資源を投入した傷病名が上記のICD-10コードの患者数を、発症日から3日以内とそれ以外とで分けて記載しています。
● 1入院を1件としてカウントしています。

【解説文】
東北公済病院では、診療所からの紹介と救急で搬送される患者さんも多く受け入れています。脳梗塞に対して薬物療法ならびに、早期リハビリテーションを中心に診療を行っています。特にリハビリテーション科では診療の充実を図り施設基準(Ⅰ)※を有しています。また、後遺症等の残存により自宅への退院が困難となる場合も、地域包括ケア病棟・医療療養型病棟への転棟により長期間の治療にも対応しています。
また、地域のリハビリ病院やクリニック、診療所、介護施設等と協力して脳卒中を発症した患者がスムーズに自立し、なるべく早く自宅に帰ることができるよう 連携をとっています。そのため転院率が高くなっています。
脳梗塞のICD10別患者数等は、平成29年度中に東北公済病院を退院した患者さんより脳梗塞の病型別の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。 脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患です。脳梗塞は早期に治療を行うことが効果的とされています。救急で搬送される患者さんも多く、受け入れには救急体制の確保が必要となります。

※ 各種リハビリテーションの施設基準はⅠ・Ⅱ・Ⅲの基準が有りⅠが最も高い基準となります。東北公済病院では、脳血管疾患等リハビリテーションの基準を始め運動器・呼吸器・廃用症候群と全てⅠ基準を取得しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術_長径2㎝未満 160 0.46 2.20 0.0% 63.98
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 23 1.48 3.35 0.0% 62.35
K6152 血管塞栓術_選択的動脈化学塞栓術 18 1.17 8.83 0.0% 74.00
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術_長径2㎝以上 15 0.20 3.60 0.0% 63.13
K654 内視鏡的上部消化管止血術 13 0.46 13.46 0.0% 70.62
 当科で行う手術として最も多い疾患は大腸ポリープに対する内視鏡治療です。通常は粘膜切除術を行っておりますが、最近は大型のポリープに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の件数も増えつつあります。また肝細胞がんに対する血管塞栓術、ラジオ波焼灼術も年間20件以上行っております。
 その他、高齢者の総胆管結石に対する内視鏡治療(ESTなど)も増加しつつあります。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 仮死第1度の新生児仮死蘇生術 - - - - -
 原因を問わず産まれて直ぐに起こる呼吸循環不全を新生児仮死と呼びます。産まれた赤ちゃんの皮膚の色などから状態に応じて仮死第1度とより重症な仮死第2度に分類されます。
 当院の分娩件数に比べて新生児仮死蘇生術の件数は少なく、双方合わせても年間10件未満となりますが、残念ながら赤ちゃんは一定の確率で新生児仮死の状態で産まれてきます。赤ちゃんの症状に応じて小児新生児科担当医が適切な処置を行ないますが、重症な場合は総合周産期母子医療センター等(仙台赤十字病院、東北大学病院、県立こども病院)に転院し治療を継続いただく場合もあります。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
消化器一般外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆のう摘出術 66 2.79 4.48 0.0% 61.61
K6335 鼠径ヘルニア手術 53 1.17 2.17 0.0% 66.53
K4611 片葉のみの甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 22 1.00 4.23 0.0% 51.82
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 6.19 11.57 0.0% 69.29
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 21 1.19 2.86 0.0% 67.86
 当科の手術件数としては鼠径ヘルニアの手術と胆嚢良性疾患に対する腹腔鏡手術がほぼ同数で並び上位を占めています。これら良性疾患は発生数自体が多く、当科でも例年同様の手術数で推移しています。また甲状腺疾患に対する手術もほぼ例年通りの数が行われています。そしてこうした状況はこれからも変わらず続くものと予想されます。

 一方、当科手術の最近の新たな傾向としては、低侵襲性を重視した腹腔鏡手術が増えていること、また、肝臓・胆道・膵臓の悪性腫瘍手術が増えていることです。

 腹腔鏡手術については、胆嚢結石症や虫垂炎においては無論ですが、胃がん・大腸がんなどの消化管悪性疾患においても既に定型化しており、各種ヘルニア疾患に対しても導入を始めました。いずれも良好な結果が得られています。

 また難度の高い肝臓・胆道・膵臓の悪性腫瘍手術では、手術方針を早急かつ厳密に検討すること、最新の手技と器具を導入することで、合併症低減・治療効率の改善が図られています。

 腹腔鏡手術の更なる推進を図るべく平成30年7月1日に腹腔鏡手術センターを立ち上げました。井上消化器外科部長をセンター長として精力的に活動してまいります。

 当科の取り組みが患者さんのお役に立ちますよう、今後もさらに精進を続けてまいります。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4765 乳腺悪性腫瘍に対する腋窩鎖骨下部郭清を伴う乳房切除術で胸筋切除を併施しないもの 196 1.00 13.65 0.5% 57.89
K4764 乳腺悪性腫瘍に対する腋窩部郭清を伴う乳房部分切除術(内視鏡下によるものを含む。) 105 1.00 10.22 0.0% 54.90
K4763 乳腺悪性腫瘍に対する腋窩部郭清を伴わない乳房切除術 87 1.00 10.94 0.0% 53.06
K4762 乳腺悪性腫瘍手術に対する腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術 49 1.00 9.02 0.0% 56.96
K4742 長径5㎝以上の乳腺腫瘍摘出術(悪性腫瘍以外) 30 1.00 3.23 0.0% 43.27
 乳腺外科は乳癌の手術治療を中心に診療を行っています。多くの患者さんの手術を手掛けており年間500名近くの方に手術を実施しております。当院における手術治療の特徴は,乳腺全切除後の乳房再建手術を積極的に行っていることです。これは,乳腺治療再建センターとして,形成外科と一体となって取り組んでおります。乳がんで手術を受ける1/3の患者さんには,乳房温存療法といわれる,乳腺部分切除とその後の放射線治療を中心とした治療を行っています。また,2/3の患者さんには,乳腺を全摘出する乳房切除を行っています。乳房切除を行った方の25%の患者さんでは,乳房切除に連続して乳房の再建手術(失われた乳房のふくらみをつける手術,当院のホームページをご参照ください)を受けられています。腋窩部郭清を伴わない手術とは,その多くは最小限の腋窩リンパ節切除(センチネルリンパ節生検)のみ行い,リンパ節転移がなかったので,それ以上は脇の下のリンパ節切除(腋窩郭清)を行わなかったというものです。腋窩部郭清を伴う手術でも,リンパ節の切除程度は,過去に比し縮小されており,腋窩リンパ節郭清に伴う手術側の腕のリンパ浮腫(リンパの流れが悪いことにより発生する腕のむくみ)の,発生頻度は少なくなっています。リンパ浮腫を生じた場合にも,リンパ浮腫ケアに関する外来を開設し,リンパ浮腫に対する治療を積極的に行っております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 乳房切除後の人工乳房を用いた乳房再建術 63 1.00 4.52 0.0% 49.97
K020 乳房切除後の自家遊離複合組織移植術による乳房再建術 25 1.00 15.80 0.0% 48.68
K0221 組織拡張器による乳房再建手術 19 1.00 5.16 0.0% 52.11
K476-32 乳房切除後の動脈(皮)弁等を用いた二次的に行う乳房再建術 15 1.00 11.40 0.0% 44.27
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
 当院形成外科の最大の特徴は、乳腺治療・再建センターとして外科と共同し、患者さんの治療に取り組んでいることです。組織拡張器を用いた人工乳房(シリコンインプラント)や、下腹部、または背部の自家組織による乳房再建手術がもっとも多く、当家における専門分野となっています。上記の術式名では「乳房再建術」としてひとまとめになっているため明らかになりませんが、当院では遊離腹部穿通枝皮弁や、遊離浅下腹壁動脈皮弁という改良された手術法で再建を行っています。これらは筋肉を全く採取しないため、身体の負担や合併症が少なく、回復も早いとされています。このほか、脂肪注入による乳房再建術や乳頭乳輪再建術など、年間200件を超える乳房再建関連手術を行っています。最近は、リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術や、内シャント造設術の症例数が増加し、顕微鏡手術に特化していることも当科の特徴となっています。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0311 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹における軟部悪性腫瘍手術 102 0.99 10.98 0.0% 56.99
K0301 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹における軟部良性腫瘍摘出術 37 1.05 5.86 0.0% 51.22
K0302 手、足における軟部良性腫瘍摘出術 30 1.00 6.93 0.0% 45.67
K0803 肩鎖、手及び足の指における関節形成手術 29 1.79 23.34 0.0% 61.28
K066-22 胸鎖、肘、手、足における関節鏡下関節滑膜切除術 26 1.00 12.77 0.0% 29.96
 四肢・体幹の軟部腫瘍の手術件数は良性悪性とも全国でも常に上位です。特に手術で根治することの出来る高分化型の脂肪肉腫を多数手掛けています。一貫した説明、治療が行えるように整形外科内でのチームワークを大切に毎朝カンファレンスを開いています。更に画像診断・病理診断も整形外科疾患に精通した医師が行っており診断の精度も高いです。
 当科ではまた足部疾患の手術件数も多く、なかでも外反母趾、関節鏡手術に力を入れており手術件数も近年増加しています。外反母趾は先ずは保存治療を行い改善の得られない患者さんに対して手術治療を勧めています。保存療法、手術治療も選択肢は多いです。変形の状態、患者さんの年齢など様々な要素を検討し個々の患者さんにあった治療が行えるよう努めてます。関節鏡は低侵襲での治療が可能となっており、早期のスポーツ、就労復帰に貢献しています。プロ、アマを問わず多くのスポーツ選手が受診しております。足の変形、スポーツ傷害・外傷はライフスタイルの変化によって急増しており、今後更に手術件数が増加していくことが予想されます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 20 3.35 2.90 0.0% 67.95
K5972 経静脈電極によるペースメーカー移植術 11 5.18 13.91 0.0% 77.64
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
K5492 不安定狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術 - - - - -
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
 循環器領域で頻度の高い疾患といえば、まず第一に狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患が挙げられます。これらの病気は、心臓の周りの冠動脈という血管が動脈硬化により狭くなり、血流が減少し、心臓が酸欠に陥り苦しくなる、という病気です。当院では、これに対して、腕や足の血管からカテーテルという長い管で心臓にアプローチし、バルーンで拡張したり、ステントという金網を植え込んで、血流を確保する治療を行なっております。局所麻酔で行える手術で、入院期間も4日間と短く、最近では多くの狭心症がこの治療で根治できる様になりました。心筋梗塞など一刻も争う様な救急症例に対しても、緊急カテーテル検査・治療を行なっております。
 また、突然心臓が止まって失神してしまう、洞不全症候群、高度房室ブロックに対しては、ペースメーカー植え込み手術を施行しております。
 心臓病は近年の技術、道具の進歩により、体への侵襲が少ない手術を内科領域でできる様になり、当院でもこの様な治療に積極的に取り組んでいます。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 電解質溶液を利用した経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 39 1.33 2.51 0.0% 75.23
K7811 レーザーによる経尿道的尿路結石除去術 21 3.00 3.43 0.0% 64.57
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 21 0.86 3.48 0.0% 63.33
K7981 経尿道的膀胱結石摘出術 - - - - -
K802-21 メッシュを使用した膀胱脱手術 - - - - -
 手術については、表在性膀胱がんに対する経尿道的切除術が最多です。電解質溶液を使用した切れ味の良い切除装置を使用しています。平均年齢75歳と高齢患者が多いですが、4日入院のクリニカルパスで安全に運用できています。二番目は腎尿管結石に対する内視鏡的結石破砕手術です。細径の尿管鏡とレーザーファイバーを用いることで、体外衝撃波による結石破砕に比べてより確実な結石除去が可能であり、当科でも力を入れています。5日入院のクリニカルパスで運用しています。三番目は尿管結石の嵌頓に伴う急性腎盂腎炎や他科疾患による尿管狭窄に対する尿管ステント留置術です。こちらは3日入院のクリニカルパスで運用しています。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
産科、婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 予定での帝王切開術 159 2.90 7.31 0.0% 34.95
K8882 腹腔鏡下子宮附属器腫瘍摘出術 121 1.87 5.09 0.0% 39.82
K877 子宮全摘術 112 2.13 11.04 0.0% 48.73
K8981 緊急での帝王切開術 80 2.24 7.65 2.5% 32.61
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 79 2.04 5.95 0.0% 44.87
 一番手術数の多い「予定での帝王切開術」は胎児の逆子など自然分娩での分娩が困難な場合に帝王切開による分娩を行う患者さんなどが該当します。当院の平成29年度の分娩数は約1,300件と多く、必然的に自然分娩が不可能な症例も増え帝王切開が上位にランクされています。上記件数は選択的帝王切開の件数であり、分娩途中に緊急に帝王切開に切り替わった症例は四番目に多く80例存在します。二番目及び三番目に多いのは子宮筋腫、腺筋症といった「子宮の良性腫瘍」(一部悪性腫瘍)に手術を行った症例数で、腹腔鏡を用いた摘出術が121例、開腹による子宮全摘術が112例でした。当院では病状、背景、希望等を考慮し患者さんにとって最適な方法を選択しておりますが、腹腔鏡を用いた手術は平均在院日数は7.96日と開腹による子宮全摘術の場合の14.17日と比べて短い入院期間で帰宅することが可能となっております。この他子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌といった悪性疾患に対する手術、治療も積極的に取り組んでいます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 眼内レンズを用いた水晶体再建術 389 0.01 1.15 0.0% 73.21
K2801 網膜付着組織を含む硝子体茎顕微鏡下離断術 145 0.95 3.30 0.0% 69.98
K2231 結膜のう部分形成手術 12 0.00 1.08 0.0% 75.33
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
K224 弁の移植を要する翼状片手術 - - - - -
 当科の手術治療で最も多いのは、白内障手術です。全身疾患がある方でも対応できるよう、また一人暮らしの方でも安心できる1泊入院を原則に治療を行っております。人工水晶体としては、最新の単焦点眼内レンズを使用しております。患者さんの病態によっては、乱視矯正が付加された眼内レンズも選択することができます。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下複数洞鼻・副鼻腔手術 71 1.06 7.01 0.0% 51.93
K340-6 内視鏡下汎鼻・副鼻腔手術 59 1.00 7.10 0.0% 48.78
K3772 口蓋扁桃摘出手術 59 1.00 7.64 0.0% 21.20
K347 鼻中隔矯正術 39 1.00 7.00 0.0% 38.26
K340-4 内視鏡下単洞鼻・副鼻腔手術 28 1.00 6.93 0.0% 58.54
 内視鏡下複数洞鼻・副鼻腔手術、内視鏡下汎鼻・副鼻腔手術、内視鏡下単洞鼻・副鼻腔手術とも、慢性副鼻腔炎に対して内視鏡を用いて行う手術です。三番目の口蓋扁桃摘出手術は、扁桃炎のため咽頭痛や高熱などの症状を繰り返す方や、子供さんに多く見られますが口蓋扁桃が大きいために睡眠時に無呼吸を生じてしまう方などに行う手術です。手術前日に入院し、手術後1週間は入院の上、術後治療を行っております。
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 内視鏡下胃瘻造設術 - - - - -
K0461 肩甲骨、上腕、大腿の骨折観血的手術 - - - - -
K0731 肩、股、膝、肘の関節内骨折観血的手術 - - - - -
K0821 肩、股、膝の人工関節置換術 - - - - -
K0811 肩、股の人工骨頭挿入術 - - - - -
 リハビリテーション科で手術は実施いたしません。当院整形外科などで手術実施後にリハビリテーションが必要な患者さんに対して治療を行なっております。一定の条件がありますが、大腿骨頸部などが骨折してしまった際にも、当院であれば手術治療並びにリハビリテーションまで一括して行うことが可能です。

※ 症例数が10未満の場合につきましては、「-」で表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 13 0.15%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 32 0.36%
異なる - -
※症例数が10件以下の場合「-」で表示しております。
● 医療の質の向上のため、臨床上ゼロにすることは難しいですが、少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発症割合を示しています。
● 入院契機の項目は入院時に診断された傷病名と最終的に診断された傷病名が同一であるかの区分です。
● 免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いです。

【解説文】
 入院中は免疫⼒が低下している場合もあり、ウイルス・細菌による発症や新たに合併症を発症する場合が有ります。医療の質を高め深刻な事態を避けるためにも、これらの 発症率を抑える取り組みが求められます。この指標は入院中の感染症や合併症の発生率を示したもので、症例数、発生率ともに減少させることを目的としています。表内に有ります「入院契機」では、入院の原因となった病気がもとで感染症や合併症を発症した場合を「同一病名」、入院の原因とは異なって感染症や合併症を発症した場合を「異なる病名」としています。
 播種性血管内凝固症候群や敗血症等は、DPC請求にて高額な⾦額が設定(入院医療費が高くなる)されているため、臨床的に根拠のある診断でなければ不適切な請求として疑われかねないDPC病名とされています。厚生労働省による平成29年度の全国DPC対象病院データ集計では、全症例に対する割合は、敗血症は0.40%、術後・処置等の合併症は0.60%でした。全国値と東北公済病院の発生率を比較した場合、良好な水準と考えています。
 術後・処置等の合併症につきまして、DPC病名と入院契機病名が同一である症例となっています。つまり、⼿術・処置などの合併症を主訴として入院され治療を受ける入院患者さんが多いということです。今回は、DPC病名と入院契機病名が異なる(⼿術後に合併症が発生)症例が無く問題有りませんでしたが、術後合併症は一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症につきましては、現在も⾏っていますが事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、⼿術や処置の施⾏に同意をいただくよう努めてまいります。 また、東北公済病院では、感染防止対策専従看護師を配置し、選任の複数の医師・看護師・薬剤師・検査技師等の組織を設け、最も高い施設基準を取得しています。
 また、地域の医療連携病院との基幹病院としての役目も務めています。
更新履歴
2018/09/27
病院指標は、DPCデータを基に作成したものであり、歯科・口腔外科、労災・公務災害及び自然分娩による出産等自費でのご入院は、包括評価(DPC)の対象外となるため、当院の歯科口腔外科の指標については掲載しておりません。
2018/10/3